若い頃から私は、研究のための研究ではなく、今まさに困っている患者さんを助ける実践的な研究スタイルを貫いてきました。臨床医としてのこだわりですね。その中で、“できるだけ歯を抜かずに治す”という独自の治療法と理論を確立することができ、成果にも手応えを感じていました。
転機が訪れたのは4年前。ある学会で発表したときにかけられた「先生の考えをもっと多くの人に知らせてください」という知人の言葉にハッとさせられたのです。なるほど、いくら有用な治療法を確立しても、限られた人にしか認知されないのでは意味がない。今後は本を書くなどして、もっと積極的に自分のメソッドを発信しよう。そう決意した頃、脳科学者の竹内久米司さんの著作を通じてアチーブメントの存在を知ったのです。
学者畑の私にとって「ビジネスで結果を出している人の思考様式」が大きな関心事であり、スタンダードコース受講を決意。講座では、夢や目標などのいわゆる上質世界を優先した意思決定の重要性、といった青木先生の一連のお話に感銘を受けました。
予想もしなかった最大の収穫は、家族とパワーパートナーの存在を再認識できたことです。講座を通じて「家族と過ごす時間を取っているか」「仲間や友人たちに感謝を表しているか」と自らの姿勢を省みました。横田メソッドを発信するという不変の目標に挑むにも、猪突猛進ではなく、家族のために時間を割き、パワーパートナーの成功を支えて進むことの重要性に気が付きました。おかげさまで、私の“目標への取り組み方”は大きく変わりましたね。
受講後の成果は枚挙に暇がないほどです。医局員の成長のため、毎日行う早朝症例検討会を定例化。弱った歯の噛む力を補強する独自開発の器具の特許を、研究仲間と共同申請し、今年ハワイで行われる学会でこの開発治療器具を発表します。パワーパートナーと一緒に行くために、彼らを共同演者としました。また5月の連休に家族全員が集まり、各自の夢を披瀝する夢会議を開きました。今あらためて、人生の成功には家族と共に成長する視点が不可欠だと痛感。また青木先生と出会い、研究成果を発信する勇気を頂くとともに、森信三氏の言葉を実感しています。「人間は一生のうちに会うべき人には必ず会える。一瞬早すぎず、一瞬遅すぎない時に」。私は来年65歳。退官後も迷いなく、目標達成に向けて、前へ進めます。
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全国有数の医院過密地域で |
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温かいコミュニケーションで、 |
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失いかけた自信を取り戻し
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自分の仕事の意義に気づき、
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