大学を卒業して司法書士の資格を取得。合同事務所のパートナー、ベンチャー企業の取締役などを経て、39歳の時に独立。司法書士事務所を設立しました。当時は、自由でいたい、やりがいのある仕事がしたいという欲求が強く、事務所の規模は二の次でした。
その頃、尊敬している先輩経営者がスタンダードコースを受講。「良い内容なので社内にも導入した」と聞いて、私も受講してみることにしました。
研修で「パワーパートナー」という言葉を学び、「その人の成功が自分の成功になる存在は誰ですか?」と問われた時、ハッとしました。私はそれまで自分のことが中心で、「誰かのために」と考えたことがなかったのです。しかし考えるうちに、妻やスタッフ、取引先やお客様など、関わりのあるすべての人がパワーパートナーだと感じられるようになりました。
また、研修の再受講で3カ月に1度、自分の考えをまとめる機会を持てたことも貴重でした。日々様々なことを考えていても、その考えを体系化して言葉で表現することはおろそかにしがち。研修で「人生の土台となる言葉、自分の理念となる言葉を挙げなさい」という課題に取り組むことで、自分の人生にとって何が大切なのか明確にすることができました。
それからというもの、私の中で「力を付けたい」という欲求が強くなりました。具体的には、自分が先頭に立ってアーサーという組織を大きくし、スタッフを増やし、ご相談に来られた方をより多く助けて、みんなを幸せにしていきたいということです。
そこで、2008年に事務所を法人化し、債務整理を中心に扱う拠点を仙台に置きました。仙台を選んだ理由は、法律問題で困っている人の数に対し専門家が不足していたエリアだからですが、実際、初年度から400人以上の相談に乗ることになりました。
また、事務所の理念である「愛するファミリーと共に笑う」という言葉は、研修で自らの理念を明確にする中から生まれました。その理念をパワーパートナーに伝えるための自著も出版。思いをシェアするための一助になっています。
今後の目標は、事務所のフランチャイズ展開。グループが大きくなりトータルで黒字経営できれば、個人事務所で赤字になってしまう地域にも事務所を置くことは可能ですから。過疎地域にも事務所を置いて、法律サービスのコンビニ化を目指します。
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家族と過ごす時間をはじめ
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職員の離職がストップ。 |
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150%の成長率を実現。
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